〔本〕村上春樹の短編「東京奇譚集」

公開日: : 著者:>>emi mantani

最近はまっている新潮文庫で、村上春樹さんの短編集を見つけました。
この「東京奇譚集」は、ノンフィクション5編からなるものなのですが、ものすごい精神的な迫力で一気にはなかなか読めません(笑)。

2008-07-21%20033.jpg

これ、本当にノンフィクション・・・??

奇譚(きたん)とは、不思議な、あやしい、ありそうにない話。しかしどこか、あなたの近くで起こっているかもしれない物語

都会で起こった不思議なお話ということなのですが、私はまったくほんとに起こったと思えない・・・。
だけど、もしかしたら起こっているかもしれない・・・と思ってしまう、不思議な内容です。

この微妙に「真実かも」「疑問だな」と、心が両側に揺れる感じを体験できる、心躍る本でしたよ。

2008-07-21%20035.jpg

特に最後の書き下ろし「品川猿」がありえない・・・。
旦那さんにそこだけ話したら「その1話があるだけで、オレはちょっと(ノンフィクションとは)信用できないなー」というんですが、私はもしかしたら・・・と思う。

著者もわかっているようで、この本の最初に「説明のため」登場します
2008-07-21%20036.jpg

いきなり村上さんが出てきて、ヌオーッ!って思いました。
この本は最初から最後まで興奮させてくれる本です。

この本は、平成19年12月発売。だけどどこへ行ってもまだ平積み
私がこの本を発見、購入したのは、お台場のヴィレッジヴァンガードというかなりマニアックな本がたくさん売っている雑貨屋さん兼本屋さんです。(その後数軒の本屋さんを見たところ、ほとんど平積みでした。すごい人気なんだなぁ)

2008-07-20%20021.jpg

文庫のコーナーだったか・・・いや「都会」というテーマのくくりのコーナーだったように思うのですが、そこのすごく目立つ位置に「東京奇譚集」は置かれていました。

裏をめくってみて「平成19年」と書いてあって、全然新刊じゃないのにすごく目立つところにあるなぁと思って、村上さんの本だし買ってみよう~と思って気楽に買いました。ヴィレッジヴァンガードの店員さんのチョイスはかなり信用できると思ったし(たぶん、ポップも作っていっしょに飾られてあったと思います)。

その後、飛行機に乗って読んでいたのですが、なんだかドキドキしてきて、2編くらいまで読み終わってもうおなかいっぱい。ラブストーリーでもサスペンスでもないのに本当に「不思議」な気分になりました。

不思議なんですよ・・・
この本がノンフィクションなのが本当なのか、それも不思議だし、自分がこんな気持ちになっているのも不思議だし、そういうことってあったらいいなぁと思う自分も不思議だし・・・。超村上ワールドです!

私のお気に入りは、「ハナレイ・ベイ」
ハワイでサーフィンをしていた息子さんを亡くしてしまったお母さんのものがたり。
さすがに私も人の親なので、泣きました。どうして・・・こんなことが!!(結末がね)

ノンフィクションかどうかというところの議論より、このひとつひとつのお話が、人間への問いを持っているなぁとホント感じます。こういうとき「あなたどうする?どうしたらいいの?」と問われているのを感じます。

村上春樹さんの本は、ほんとうに読みやすくて、書きなれているというのがわかる文章です。
こちらの呼吸に合わせてくれているのがわかるので、本ってそんなに読まないなぁという方でもすーっと村上ワールドにはまることができるんですよ。

ちょっと日々に刺激が欲しい方、言葉にできないけど共感できる気持ちを味わいたい方はぜひ。

東京奇譚集 (新潮文庫 む 5-26)
村上 春樹
新潮社
売り上げランキング: 2375
おすすめ度の平均: 4.0

5 読めばわかる。
4 人はそれでも生きて行かねばならない
5 またまた引き込まれました!
4 日常の中で見逃してしまいがちな些細な奇跡
5 私は春樹が嫌いなのに

東京奇譚集(楽天ブックスでもレビューが読めます)

東京奇譚集を読まれた方のレビュー(みんなどう思うのかめっちゃ気になる)
Kousyoublog
極東ブログ
Nの生活

本のデータ
東京奇譚集
著者:村上春樹
発売日:2007年12月1日(新潮文庫)
Bookmark this on Google Bookmarks
Pocket
LINEで送る

ブログへのご訪問ありがとうございます! このブログを書いているのは和歌山在住のライター&ブロガー万谷絵美(オレンジスカイ)です。記事のシェア、コメント、とても嬉しいです。ご質問やご相談もお待ちしています。わかる範囲内であればコメント欄でお答えしています^^

コメントを残していただけると、大変うれしいです!

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

花画像『 〔本〕村上春樹の短編「東京奇譚集」』と合わせてこちらもどうぞ

no image

〔本〕集英社文庫、ナツイチオリジナルストラップ

集英社文庫の夏のキャンペーンで、店頭プレゼントをもらいました。 本好きとして、「集英社文庫読んだよ!

記事を読む

no image

日経キッズプラス

人気の育児雑誌、日経kids+ 8月号をやっと全部読みました。 夏休みの自由研究のことや、

記事を読む

no image

〔本〕パーツモデルの美容術「女優脚のつくり方」

1年ほど前に発売された本ですが、本屋さんでパラパラと読んで即決購入しました。 なかなかお手入れの仕方

記事を読む

no image

〔食〕本当に男性に作ってあげたら喜ぶと思う「男子ごはんの本」

国分太一さんと、ケンタロウさんがふたりで出演するテレビ番組『男子ごはん』のレシピ本バージョン。 家で

記事を読む

no image

〔本〕自分探しに使えるかも「視覚マーケティング実践講座」読了

ブログのデザインについて勉強しようと思って購入した本「視覚マーケティング実践講座」。 すごくいい本だ

記事を読む

no image

〔考〕小林尚礼氏の、『梅里雪山 十七人の友を探して』読書レビュー

私は2008年の2月に初めて知りました。 日本の海外登山史上最悪の遭難事故が、1991年に起こってい

記事を読む

no image

軽く読めるけど奥が深い、池田暁子さんのエッセイ「時間整理術」

以前購入した池田暁子(いけだきょうこ)さんのエッセイまんが「貯められない女のためのこんどこそ!貯める

記事を読む

ツイッター140文字が世界を変える

〔本〕Twitterの楽しみ方がわかった「ツイッター140文字が世界を変える」

好きなときに好きな140文字以内の文章を、ネット上に"つぶやいて"いくサービス「Twitter」。

記事を読む

リディオブックリーダー

Lideo(リディオ)レビュー:本らしく読める電子書籍リーダー

電子書籍を読む端末、Lideoで小説を読んでみました。 画面に映し出される活字を読むわけですが

記事を読む

no image

日経トレンディ特集について★IKEA・ディノス・ニトリ対決

日経トレンディ8月号が届きました! 日経 TRENDY (トレンディ) 2006年 08月号

記事を読む

TestiMoneのパスタ
【和歌山・有田レストランレポ】みかん街道沿い「テスティモーネ」は絶景イタリアン

海も山も見渡せる絶景イタリアンレストラン「テスティモーネ(TestiM

グッドラックコーヒーの店内
【和歌山カフェレポ】インスタで人気「グッドラックコーヒー」@和歌山市黒田

和歌山市黒田のレストラン「バベーネ」がカフェにリニューアルしたのが5月

パティスリー・シュシュのケーキ食べ放題
ダイワロイネットホテル和歌山で初のスイーツバイキング!

ダイワロイネットホテル和歌山3階のレストラン「サンクシェール」で、初の

ジママヤベーカリー
ドーシェルで修行した職人さんが有田川町で独立!ジママヤベーカリー

先日イベント「マルシェドプティパ」に出店されていたジママヤベーカリー(

ドトールでWi-Fi
ドトールにも無料Wi-Fiあるよ!速くて快適 *使い方*

スターバックスやタリーズと同じように、ドトールにも無料で使えるWi-F

→もっと見る

  • オレンジスカイご訪問ありがとうございます!このブログは和歌山在住の地方ブロガーが「いろんなことを応援したい」精神で様々なものをレポートしている地域密着型ブログです。管理人は和歌山市在住、30代、女性ブロガーです。
    メール、コメントなどとても嬉しいので、ブログへの感想・疑問、相談など何でも気軽にお寄せください。嬉しいです。

    和歌山経済新聞の記者活動にも有志として参加しています。

    プロフィール:Google+/Facebook

  • ロコンド 靴とファッションの通販サイト

    レビューポータル「MONO-PORTAL」
PAGE TOP ↑