今日、たまたま本屋さんで見つけて衝動買いした漫画、深夜食堂。
すごく心温まる、そしてお腹の減る(笑)おもしろい漫画本だったのでご紹介します。
安部夜郎 「深夜食堂」
小学館

居酒屋コミューン?
実は「発明」、それが傑作のワケ
実際にあったら良いなと思う店
昭和の香り、ここちよく
実践可!でも、ここで食べたい!
ビッグコミックオリジナルの増刊号で連載されている、この漫画。
非常に渋い表紙なので、おじさんが読むものじゃ?って思うかもしれませんが、いやいや。
美食を追及しているわけでもなく、料理本でもなく。
深夜0時から朝7時まで営業する、深夜食堂にやってくる人たちの物語を描いた短編集みたいな感じです。
メニューは、豚汁定食にビール、焼酎、日本酒…のみ。
あとはお客さんが食べたいといったもので、その日できるものを作ってくれる食堂。
夜の食堂なので、やってくる人たちはほんと様々。
ストリッパーだったり、スナックのお姉ちゃんだったり、サラリーマン、占い師…。
その人たちがしみじみと織りなす人間模様の描写とか間合いが最高!
しかも出てくるメニューがまたなんか食べたくなるものばかり。
ナポリタン、卵焼き、赤いウインナー、カツ丼、たらこ、ラーメン(インスタント)…。
みんなおいしそうに食べるんですよ、食堂に来た人たちが。
料理漫画というジャンルが大好きで、クッキングパパにはじまり、おいしんぼ、味いちもんめ、ミスター味っ子、音やん(寿司のやつ)…まぁほとんど長期連載のものは全部読んでます。
しかし今までになかった料理漫画の境地ですね。
のんびりとしたエッセイを読んでいるような気持ちなんだけど…。深いゆったりとしたドラマを観ているようでもある感じ。
エッセイでいうなら、東海林 さだおさんに近いかな。とにかく書かれてあるもの(描かれてあるもの)が食べたくなる!!
いやーナポリタン食べたいなぁ。
明日作ろうかな♪って思います。
そしてたぶんナポリタンを作っているときは、ナポリタンの回で主人公だったナポリ生まれのイタリア人のことを思い出すんだと思います。
そんな力のあるマンガですね。
贅沢な感じはまったくなく、本当に人間と食との繋がりを楽しく感じられるマンガ。
おもしろいので、ぜひ。
2巻が2008年8月に発売になりました。