沖縄の離島、伊是名(いぜな)島が舞台の恋愛小説「カフーを待ちわびて」。
離島好きの私は、読んでいるうち本当にその島に立っているかのような、そんな感覚になるほど情景が目の前にワーッと浮かぶ、離島文化をとても忠実に再現した本でした。
伊是名島ってどんなところ?
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伊是名島は沖縄本島の北方に位置し、総面積は15.42㎡で伊是名島のほか、具志川島、屋那覇島、降神島の4島から成り立っています。
沖縄本島、那覇から2時間ほど北上したところにある「運天港」から、フェリーで約1時間。
粟国や久米島へたくさんの観光客が向かう大きな港(とまりん)とは違うところから船がでるので、少しマニアックな離島という印象があります。
その離島をモデルにした島、「与那喜島」が作中のメイン舞台。
(最初はほんとに与那喜島という島があるのかと思いました。検索してみたら架空の島ということが発覚)
離島の風景、文化、伝統、人情、そこに押し寄せる都市化の波・・・・。
きちんとした取材をもとに書かれているので、本当にその場にいるかのように離島の風景が次から次へと目に浮かんできます。
離島独特のゆったりとした時間の流れと、純愛ラブストーリーを同時に楽しむことができる小説です。
主人公はこの離島の青年で、心も行動もすべてがナチュラルにまっすぐな人。
自分もこんなふうにゆったりとした時間の中で、好きな人と穏やかに過ごしたいなぁと思うのも中盤まで。最後はかなり、たたみかけるような展開が続き、そのメリハリがまたドキドキさせてくれて、私をこの小説にはまらせました。
久々になんか小説とか読んでみたいなぁと思う方にオススメ
少しずつ読み進めるのに向いている本ですし、難しい設定などもなく、すっとその世界に浸ることができる雰囲気を持った本です。私もこの本が久々に自分で選んで買った小説なのですが、このあと小説の世界ってやっぱいいなぁ。。。とその楽しさにはまってしまい、友人オススメの文庫を立て続けに買って何年かぶりに小説ライフを送っています。
宝島社
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心が温まりました
カフーを待ちわびて
メルヘン7割、リアル3割
ゆったりとした速度のラブストーリー
はまりついでに、伊是名島へ旅行にいこうかと思ってます
はまりすぎ?いや~だけど離島大好きなんですよ。こんな面白そうで自分が行ってない島を見つけたらウズウズしちゃいます。
この小説の著者、原田マハさんは、この本で作家デビュー!
原田宗典さんを兄にもつ、この原田マハさん。(インタビュー記事はこちら)
私の大学の先輩だということが、この小説を衝動買いした理由のひとつでもありますが、すごい面白い経歴なんですよね~尊敬します、先輩。
映画化が前提の「日本ラブストーリー大賞」で大賞を受賞。処女作がいきなり映画化ってすげー!
2009年公開なので、まだまだ時間ありますね。ぜひこの小説を読んで、自分の大事な人を映画館へ誘って「純愛気分」を楽しんでもらいたいなぁ~~~と思います♪
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カフーを待ちわびて
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私の読書仲間である友人がこの本を読んだ感想をレビューしてくれました。
男性目線だとこの本ってどうなのだろう? >>その気になるレビューはこちら
【追記】
カフーを待ちわびて、映画が公開になりました。
2009年2月28日より。映画「カフーを待ちわびて」公式サイト