5月27日に和歌山地方、家庭裁判所で行われた見学ツアーに参加しました。
新しくなった建物の見学を、憲法週間に合わせてイベントとして市民向けに行ってくれたものでした。
最初は物珍しさで応募したのですが、行ってみると色々なことを学ぶことができました。
裁判官から直接説明を聞くことができたのですが、かみ砕かれていてわかりやすく、話し方なども含めてとても勉強になりました。
困ったとき、裁判所の仕組みをとりあえず知っておけば、頼りやすくなるというのも実感しましたし、頼ってもらいやすくするよう裁判所側でもかなり一生懸命努力されているのだなぁとも思いました。
建物は「和歌山らしさ」を取り入れたデザイン、利用しやすい裁判所を目指している
和歌山城の向かいにあるということもあり、「伝統と歴史の調和」がテーマのデザイン。
檜などもエレベーターホールに使われていたり、カラーリングなども和を基調にした優しい色合いでした。
建物の外側を高反射ガラスにしているということで、向かいのお城が映り込んでいます。
中からも外をみても開放感があって「入りやすい、利用しやすい」裁判所を目指したということなのかなと思います。
裁判も行われますが離婚や相続の話合いなどもされる場所ということで、入りやすくなるのは色々な意味でいいことなのだろうと思いました。
刑事、民事、家事などの申し立て手続き方法やその後の流れ、裁判員として選ばれた時のことなども
裁判所で行われていること、利用するための方法の説明が裁判官や書記官、調査官からありました。
こういうものってそもそもどうやって利用するのかと思っていましたが、裁判所のウェブサイトにも色々と詳しく書かれていました。
この中にあるコンテンツで、Q&Aのところがわかりやすかったです。
●裁判所|裁判手続 民事事件Q&A
●裁判所|裁判手続 簡易裁判所の民事事件Q&A
●裁判所|裁判手続 家事事件Q&A
裁判員裁判は8700人にひとりが選ばれているそうですが、選ばれた時の対応なども説明を受けることができ、色々な仕組みが理解できたのも良かったです。
作られているパンフレットも読みやすい内容。PDFでダウンロードできた。
今回配られた冊子もわかりやすく書かれていて、いいなと思うものでした。
調べてみると、パンフレット類は裁判所のウェブサイトのこちらのページからPDFで閲覧&印刷でき、転載なども文章については自由とのこと。
↑こちらは簡易裁判所を初めて利用する人向け(PDFへのリンクはこちら)
パンフレットのタイトルは「ご存知ですか~」で始まるものが多くて、中にはわかりやすい例も書かれているので、読めば「なるほど」となるものが多かったです。
市民として全員が利用できるものなので、何となくでも「こういうことができるんだな、こういう準備と費用でいいんだな」と知っておけば、困ったときの選択肢が増えるので、やはり知っておくことは大切だなと思いました。
裁判も一般公開されることになっているものなので、和歌山地方・家庭裁判所では入口でタイムスケジュールを確認すれば、誰でも席に座って傍聴できることになっています。あえて行く方は少ないと思いますが、今回のツアーでこうやって教えてもらったことで裁判は開かれていて誰でも聞ける、ということを実感できました。
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このような市民向けの見学・体験会、イベントなど、他にも色々なところで行われていると思います。
何となくでも出かけてみると、わかることが多く視野を広げることができるというのを感じました。
建物内の写真が撮れず、レポートとしては簡単なものになりましたが、好評なら次回も開催されるということだったので、まとめてみました。今回は応募者が多くて抽選になったということなので、また来年あたりあるかも!
新しい和歌山地方・家庭裁判所ですが、外構工事がまだで駐車場ができていないので注意が必要です。
◆リンク>>裁判所|和歌山地方裁判所・和歌山家庭裁判所