【レポート】建築家集団mentoriさんのイベント「建築じゃらん2」

7月15日に、「建築(けんちく)じゃらん」という建築物を見ながら旅をしてみよう!というテーマでプレゼンが行われたイベントに参加しました。

けんちくじゃらんの様子

▽▽イベント詳細はこちら
けんちくじゃらん2

主催は、「みんなに建築のおもしろさを知ってもらいたい」との想いで活動をされている建築家集団mentoriさん。

私は建物ってどういう風に見たらいいんだろう、建物を楽しむって?と思って参加した初心者ですが、とてもわかりやすいお話で、すごく視野が広がった気がしました。面白いお話だったので内容をレポートします♪

和歌山日帰りツアープラン:「かえるまた(蟇股)」を愛でる旅

小賀 善樹さん

小賀 善樹さんからの「和歌山日帰りツアー」の提案。
社寺建築に使われる、かえるが股を開いたときのように見える部材”かえるまた”にフューチャーして楽しむ旅が提案されました。

“かえるまた”は、神社の鈴の上などに見られる部材で、時代とともに装飾部品として使われるようになってきたそうです。
この部分を見ることで、いつ建てられたかもある程度わかることもあるということでした。

寺社仏閣の建築もパッと知識なく見ていると、何となく全部同じように見えますが、こういったところを見ることで、建てられた頃へ思いを馳せたりできるのだなぁと思いました。

けんちくじゃらんの様子

和歌山のオススメ「かえるまた」見学スポットと小賀さんのコメント
1.三郷八幡神社
→大黒さんと大根など野菜が彫られている。
身近な感じがする。豊作を願うなどの理由があって彫り物したのかな?
日光東照宮のねむりねこと装飾が似ている。和歌山のほうが50年ほど古く、和歌山から日光に職人さんが行ったという記録があるので、もしかしたら関係しているかもしれない。

2.野上八幡宮
→重要文化財のかえるまたを間近に見られる。
迫力のない虎だが、色が付いている神社は珍しい。

3.加太春日神社
→躍動感のある龍から椿、牡丹など様々な装飾が見られて、”かえるまた界の総合商社”と呼んでもよいほど。

1つの部材をピックアップすると、このように神社ごとの違いがわかるというのは、すごく新鮮な発見でした。
あまりこの”かえるまた”は間近で見られるものではないそうですが、神社によっては事前に連絡すれば宮司さんが対応してくれて見せてもらえるとのこと☆

金沢日帰りツアープラン:「建物を通して建築家を追う」旅

大橋 武志さんからの「金沢(石川)日帰りツアープラン」の提案。
私もいったことがあるスポットが多かったのですが、この大橋さんの切り口は”建築家を追う”というところでした。

金沢の赤レンガ建築

「この建物の建築は誰かな」「こことあの建物の建築家は同じ」など建物とそれを手がけた建築家をセットで見ていくことで、より雰囲気を感じたり、共通点を見つけられることで楽しさが増したりするという提案でした。

石川県のオススメ建物見学スポットと建築家&大橋さんのコメント
※↓URLクリックで画像検索ページへ飛びますので、建物の外観等みることができます

1.鈴木大拙館(建築家:谷口吉生氏)
→シンプルな見た目の中にある空間構成、ディテールがすごい。
タイルの目地が建物内で続いているなど、とても細かいところまで設計に組み込まれている。

2.石川県立伝統産業工芸館(建築家:谷口吉郎氏--吉生氏の父)
→水平垂直ラインと深い軒が特徴で、陰影のある雰囲気。

3.金沢市玉川図書館(建築家:谷口吉郎氏・吉生氏/父子共同作)
→赤レンガに増築させる形で本館が造られている。
本館の建築はレンガに寄せることなく、大きなガラス面で作られていて、古さと新しさが融合している。

4.金沢21世紀美術館(建築家:SANAA)
→街に開かれた公園のような美術館。
建築としても有名で素敵だが、ここで開催される企画展がまたいい。今年8月末までは小屋においでよ!というマニアックな企画が開催されている。

けんちくじゃらんの様子

5.カフェHiver bosque(イヴェールボスケ)(建築家:堀部安嗣氏)
→掃き出し窓をやめて、壁の高さを少し出すなどあえての構成が見える。
カフェとして滞在できるので、建物をより楽しめる。やはり滞在できるものは滞在してほしい。それで本当の建物のよさがみえてきたりする。

6.加賀片山津温泉 街湯(建築家:谷口吉生氏)
→ガラス張りでシンプルなつくりが谷口さんらしい。
谷口さんがここで何をしたくて、街の人にどう使ってもらいたいか、という思いを感じながら滞在すると面白い。

以上、大橋さんの「本当に1日で回れる、建築家にフューチャーした金沢旅」でした。
とても面白かった!自分が行ったことがある建物だったので、より実感しやすかったです。

この建物の建築家は誰なんだろう?作られたのはいつ?どういうことをする場所?

建物をみるというと、外観を見て「おしゃれ、おしゃれじゃない、新しい、きれい、古い」という印象だけを持って通り過ぎるような感覚がありましたが、建築家を知ったり、解説を読んで時代背景を考えたりすることで、楽しみの幅が広がるのだということがよくわかりました。

同じ建築家さんだったらどこか似ている雰囲気になっているし、神社も同じ場所にある材なのに時代や背景によって装飾されるものが違っているし、知っているだけで見方ってずいぶん広がるのだと感じました。

すごく面白かったです。
神社や金沢に早く行ってみたくなりました!

▽▽次のイベントは、mentoriさんFBページでご確認ください♪
建築家集団mentori

この記事を書いた人

オレンジスカイ

"和歌山の情報の宝庫"と呼ばれています。情報発信が趣味であり仕事のブロガーです。

◯メディア出演実績:FMワカヤマ「うわちかの知らんことばっかり」、テレビ和歌山「わくわく編集部」、和歌山放送「すみたにの全開水曜日」、和歌山放送「ボックス」、和歌山放送「藪下将人のハッピーマンデー」他